アイテム番号: SCP-1519-JP-J
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-1519-JP-J-1対策として全世界のインク製造会社に対して工作を行い、製造されるインク量に対して0.6%のグルタチオングルタミン酸、システイン、グリシンが連なったアミノ酸化合物を含むように指示します。
SCP-1519-JP-J-2については現状では収容不可能です。隠蔽工作のため、愉快犯のクラッカーを自称するダミー組織[INNNNNNNN.NK]を設置し、無作為に選出されたインターネットサイト(以下WEBサイト)に対して攻撃を行なっている旨を装います。国家管轄など重要性の高いWEBサイトが対象となるインシデントが発覚した際には、ダミー組織の運用する一般公開用ダミーサイトにてSCP-1519-JP-J-2の発生したWEBサイトのスクリーンショットを掲載する形で自らの犯行だと発表・喧伝します。

解析チームにより、財団の管理する端末でのWEBサイト閲覧時においてSCP-1519-JP-J-2発生の検知が可能となりました。検知された際にはダミーサイトへの登録用リンクを自動的に表示しますので適宜運用してください。
説明: SCP-1519-JP-Jは2つの特性(SCP-1519-JP-J-1、SCP-1519-JP-J-2)を持つ現象です。
SCP-1519-JP-J-1は万年筆をはじめとするインクペンあるいはインク壺、カートリッジなどからこぼれ落ちたインクが着地した際に、粘性の高い液体を思わせる規則性を持った形中心に円を描き、全方位に水滴が飛び散るとなり、元のインクの色にかかわらず蛍光色の色彩に変化することです。形、色ともに一定ではなく、同じインクを同じ高さ・速度で連続して落とした際にもそれぞれ異なった模様を描きます。
この変化したインク染みの成分を分析した結果、十腕形類(Decapodiformes)いわゆるイカのもつ墨と同じ成分であることが判明しました。墨の色素成分はメラニンであり、メラニン阻害を起こすグルタチオンをインクに含ませることでこの異常を抑えることが可能です。なぜイカ墨と同じ成分であるにも関わらず黒以外の色彩を持つかについては調査中です。
SCP-1519-JP-J-2はオブジェクトによって選出されたWEBサイトにインターネットブラウザでアクセスし、マウスをクリックする(スマートフォンデバイスの場合はタップする)ことをトリガーにして画面上にインク状の染みが浮かび上がる現象です。この染みはSCP-1519-JP-J-1の特性と近似しているため同じオブジェクトとして分類されています。どのWEBサイトでSCP-1519-JP-J-2が起こるかの選出基準は現在不明です。
調査の結果、液晶ディスプレイ内の液晶がSCP-1519-JP-J-1の性質を持ったイカ墨に変化していることが判明しました。しかしながらプラズマディスプレイなどの液晶を持たない機器でも同現象が起こっており、こちらについては追加の調査を必要としています。
補足: SCP-1519-JP-J-2の発生と同時に画面右下部に終了用のボタン(FINISH)が表示されます。このボタンを動作させることでSCP-1519-JP-J-2は該当サイト内におけるイベントを終えます。また画面左下部には散らばったインクを流し去るボタン(RESET)がありますが、こちらではSCP-1519-JP-J-2は終了しません。