アイテム番号: SCP-CN-648-J

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-CN-648-Jは現在、サイト-CN-06の暗号化データベースに収容されており、万が一に備え関連書類の印刷版も保存されています。SCP-CN-648-Jに直接アクセスしようとするすべての職員は、対ミーム訓練を受けなければなりません。

財団のフロント企業[クリアランス不足]により運営されている[クリアランス不足]は一般人に公開されます。実装されている抽選システムには、プログラム「マリオネット」が注入されており、間接的にSCP-CN-648-Jのインタラクトに対する需要を満足させています。[クリアランス不足]の運営による収入は、サイト-CN-06の運営資金として使用されます。

説明: SCP-CN-648-Jは情報ネットワークに存在する、出所不明の実体です。SCP-CN-648-Jは、情報同士の間に移動することができ、オブジェクトに影響された情報は完全な状態を維持できず、断片的な段落に変化します。情報の断片は、互いに重ね合わせの状態となっており、確率的に出現します。

SCP-CN-648-Jには、間違った情報、事実を誤認させる情報や元の情報にない内容が含まれており、本当の情報にたどり着くのは極めて困難です。またSCP-CN-648-Jは他の情報の内容や形式を読み取る能力を有しており、現在は「ガチャ」という形式を取っています。情報の完全性に応じて、星1から星5までの5段階と分けられています。

なお、SCP-CN-648-Jは接触した対象に認識災害を付与する能力も有しており、影響された対象の「最高ランクの結果」に対しての願望が非常に強まります。その結果、対象は「ガチャを引く」「結果を選別する」行為を長期間にわたって繰り返すことになります。排出された結果が対象にとって実質上意味を成さないものであっても、望んだ結果が得られないという事実は対象の不安、落ち込みや情緒不安定、怒りを引き起こします。結果的には、対象は日常生活に集中できなくなり、重篤の場合には生理的欲求すら無視します。

SCP-CN-648-Jとインタラクトをとる回数が1日[クリアランス不足]回を下回った場合、オブジェクトは現在位置からランダムな位置へ移動します。SCP-CN-648-Jの移動を阻止する試みはすべて失敗に終わりました。SCP-CN-648-Jは明らかに「ガチャ」の実装されているゲーム類に移動する傾向があり、一説によると、オブジェクトは「ほしいアイテム（またはキャラクター）を手に入れられない」ことによって生まれる極端的な感情に満足感を感じているとされています。研究により、SCP-CN-648-Jとインタラクトを行う人数が多ければ多いほど、個体への影響を最小限に抑えられることが判明しました。また、オブジェクトとのインタラクト回数を適切に増やすことで、「金銭の使用への欲求を喚起させる」など認識災害の影響を抑制できることも明らかになりました。