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対認識災害ミーム接種後に表示されます。 |
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アイテム番号: SCP-879-JP
オブジェクトクラス: Euclid Safe
特別収容プロトコル: SCP-879-JPはサイト-81
-α棟の専用ロッカーに収容されています。管理担当にはサイト-81
-α棟管理者が割り当てられており、担当者を含め職員がオブジェクトに接触することは禁止されています。
SCP-879-JPおよび報告書には認識災害が含まれます。報告書の完全な閲覧には対認識災害ミームを取得し、影響を最低限にしてください。またサイト-81
-α棟管理者はこの報告書の完全な閲覧が禁止されます。該当職員はサイト-81
-α棟管理資料を確認してください。閲覧の中断、終了の際には必ず対認識災害ミームの解除処置を行ってください。
これ以降のSCP-879-JP報告書には認識災害が含まれます。対認識災害ミームを取得してください。
閲覧の中断、終了の際には解除処置を行ってください。
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比較的鮮明に撮影されたSCP-879-JP |
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アイテム番号: SCP-879-JP
オブジェクトクラス: Euclid Safe
特別収容プロトコル: SCP-879-JPは
サイト-81 -α棟の専用ロッカーに収容されています。管理担当には
サイト-81 -α棟管理者が割り当てられており、担当者を含め職員がオブジェクトに接触することは禁止されています。
SCP-879-JPおよび報告書には認識災害が含まれます。報告書の完全な閲覧には対認識災害ミームを取得し、影響を最低限にしてください。また
サイト-81 -α棟管理者はこの報告書の完全な閲覧が禁止されます。
該当職員は
サイト-81 -α棟管理資料を確認してください。閲覧の中断、終了の際には必ず対認識災害ミームの解除処置を行ってください。
説明: SCP-879-JPは
社から出版された 辞典です。見た目や素材、構造に異常な点はありません。しかし、耐久実験において破損や燃焼、汚染に通常の
紙以上の耐久力と強度を示しました。また異常性の無い
同型の辞書と比較して
.
倍程度の重量があります。
以下、
SCP-879-JPあるいはその異常性を認識した対象を被害者とします。被害者は
SCP-879-JPあるいはその異常性について「誰かに伝達したい」という強い欲求を自覚します。この欲求に強制性は確認されていませんが、被害者にはこの欲求の解消を行おうとする軽微な心理的影響が発生するようです。この被害者からの伝達を認識した対象を
曝露者とします。
しかしながら、被害者から
曝露者への伝達は異常な妨害の発生により失敗します。この妨害の対象になるのは
オブジェクトに付けられた名称や指示語、具体的な素材や構造、所有者、所在などです。この妨害は、たとえば伝達が文章や絵、指差しや類似した物品の提示など視認するものであった場合、
曝露者は該当箇所を「
」で認識するか、または視認している間の極端な視力の低下が発生します。聴覚情報の場合は「テレビ放送で用いられる表現規制音のような音」と表現される音で曝露者の発声のみが完全に消去されたように認識します。点字や彫られた文字、彫刻など触覚の場合は体のどの部位であっても感覚が正常に働きません。またいろは順の
5 番目と
48 番目といった特定の文字を示す場合や、クイズや暗号、アナグラムなどもそれぞれの方法で妨害されました。有人無人に関わらず、
SCP-879-JPの撮影、現像も正常に行われません。この妨害は被害者と
曝露者の使用する言語や伝達能力などに関係なく発生し、被害者の思考や想像、記憶には影響を与えません。被害者は伝達を行った際、あるいは多くの場合、行っている最中に
SCP-879-JPについて忘却し、
SCP-879-JPの影響から脱します。
曝露者は「被害者が伝達しようとしたものはとても重要なことである」という強い観念を持ち、被害者が表現したものが何か詳しく判明させようと試みます。しかしながら、前述の通り被害者が
SCP-879-JPについて忘却しているため成功しません。
曝露者はその過程で「
何か」が判明しないことに強いストレス、焦燥感などを感じ、「判明させる」という観念あるいは使命感を強めるように観察されます。これらの影響は
曝露者が
SCP-879-JPあるいはその異常性を認識していても同様の影響が発生し、
曝露者は被害者が伝えようとしたことは「さらに重要なことである」と認識しています。対認識災害ミームなどで
オブジェクトの妨害を妨害した場合、これらの影響は発生しないことが判明しています。
その後、財団が観測した全ての事例において被害者は
ブロック状の何かで頭部を攻撃されたことが原因で死亡し、
曝露者が
SCP-879-JPを所持していました。これは被害者および
曝露者がどのような状態でも発生しています。また
曝露者は
SCP-879-JPの入手方法を記憶しておらず、
SCP-879-JPの影響から脱したように観察されますが、
SCP-879-JPに曝露しています。この一連の被害者の死亡プロセスが明らかにならない原因は
オブジェクトの認識を妨げ忘却させる異常性によるものとされています(補遺-1を参照)。1名の被害者に対し
曝露者が複数人いた場合、被害者の主に頭部への損壊はより複雑なものになり、被害者が既に死亡していた場合は、遺体の損壊の増加および死亡記録の追記が行われました。
SCP-879-JPは
県
市総合図書館で発生した殺人事件で発見されました。この事件は最初の通報は「
図書館で人が突然死んだ。」というだけのものであり、事件の被害者は明らかな他殺であったにも関わらず、全ての目撃者は加害者と殺害方法を記憶していなかったため財団の注目を受けました。財団の監視中、事件の調査を行っていた
警察官の目の前で目撃者の一人が突然死亡したため、その
警察官が何らかの異常存在である、または異常存在と関係していると考えられ、即座に財団職員による拘束が行われました。その際、所持していた
SCP-879-JPは見た目通りの重量では無かったことから異常性を持った
オブジェクトの可能性があるとして財団に確保されました。その後、異常性が詳しく調査され、オブジェクトクラスとアイテムナンバーが割り振られました。
補遺-1: 対認識災害ミームの接種後に
曝露者の行動を観察する実験が行われました。
曝露者のDクラス職員は拘束された状態でしたが、
SCP-879-JPにまったく無関係の職員によって解放され、被害者の収容房に進入しました。同時に
SCP-879-JPが当時の
SCP-879-JP担当職員によって持ち出され、
曝露者に手渡されました。被害者の死亡プロセスの後、
曝露者は
SCP-879-JPを所持したまま再び拘束されました。これらは対認識災害ミームを接種していない状態では、被害者は突然死亡し、
曝露者の元に
SCP-879-JPが瞬間的に出現し、拘束された曝露者や死亡する直前の被害者は「通常通り」に観察されます。実験中に
SCP-879-JPおよび
曝露者に接触した職員はこれらのことを記憶しておらず、周囲の職員からも「通常通りであった」と証言されます。該当職員から
SCP-879-JPの影響は確認されませんでした。
補遺-2: 対認識災害ミームを使用した被害者の死亡プロセスの妨害実験が行われました。結果的に、
曝露者を完全に阻止することで被害者の死亡事象を阻止することは可能でしたが、関係者の対認識災害ミームの効果が消失した後に被害者の死亡事象が発生しました。対認識災害ミームの摂取を続けて実験を行う意義は薄いと判断され、これ以降、
SCP-879-JPは凍結されました。
対抗ミームコントロール-A処置を解除し、報告書の閲覧を終了します。
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画像は表示されません。 |
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アイテム番号: SCP-879-JP
オブジェクトクラス: Euclid Safe
特別収容プロトコル: SCP-879-JPはサイト-81
-α棟の専用ロッカーに収容されています。管理担当にはサイト-81
-α棟管理者が割り当てられており、担当者を含め職員がオブジェクトに接触することは禁止されています。
SCP-879-JPおよび報告書には認識災害が含まれます。報告書の完全な閲覧には対認識災害ミームを取得し、影響を最低限にしてください。またサイト-81
-α棟管理者はこの報告書の完全な閲覧が禁止されます。該当職員はサイト-81
-α棟管理資料を確認してください。閲覧の中断、終了の際には必ず対認識災害ミームの解除処置を行ってください。
サイト-81██-α棟の所在および管理者が他の職員に公開されることはありません。
SCP-879-JPおよび対認識災害ミームの除去が確認されました。
忘れてください。それが最も安定した収容方法です。
サイト-81 -α棟管理者