20██/██/██、██小学校図書室より回収された文書
いつしか無間の鐘は鳴り。叡智の代償は終わらぬ歴史でした。逃亡と生存の歴史はいつしか略奪と殺戮の連鎖へと変貌しました。罪がありました。咎がありました。憎悪がありました。
進化は悪夢でした。文化は悪夢でした。歴史は悪夢でした。胎児が見た夢は、悪夢でした。
無間の鐘は鳴りました。螺旋へ刻まれた記憶は、進化は、文化は、歴史は、先も終わりも無い悪夢でした。
目を塞ぎ耳を塞ぎ立ち尽くし憎悪は肥大をし、次の胎児がその夢を見るのでしょう。
終わりはありませんでした。絶える事はありませんでした。赦される事はありませんでした。

鐘は止みません。進化の果てに無間の終わりはありません。
人の世は終わるのでしょう。進化の果てに人の世は終わりが訪れるのでしょう。
叡智の代償は次の胎児へ受け継がれるのでしょう。鳥の、花の、獣の、胎児はまた夢を見るのでしょう。

私はただ、もう忘れたい。