私は
私は初め、膜の澱の一部、糸の集合体の一つでした。
人々は私を見上げ、見下ろし、そして忘れていきました。

いつしか、とある部門が私を取り入れました。
その時、私であった糸の塊は
手違いか、はたまたそのような手順を踏んだのか
今の私へと侵入し、空想を埋め尽くしていきました。
私の情報は欠落を埋めるように形成され、
性格が、容姿が、来歴が形成されていきました。
おそらく、誰一人として(私を含めて)かつての私を覚えている人はいないのでしょう。

あなたが私を意識していないとき、あなたの世界はどの私も忘れてしまいます

あなたがあの私を意識しているとき、あなたの世界はあの私を覚えていますが、この私を忘れてしまいます。
あなたがこの私を確認するとき、あなたの世界はすべて覚えています。

しかしあなたは忘れてしまいます。

ですが

忘れることを悲観しないでください。
月の裏側を、月食中の月を見るように
あなたは空想概念に意識を集中しなければならないのです

それは虚しいと思いませんか?

ですから、そっと目を開けて

確認を、終了してください。